2008 07123456789101112131415161718192021222324252627282930312008 09

カテゴリー

全記事一覧
シムーン 39
エル・カザド 27
魔法少女リリカルなのは 26
ストロベリー・パニック 22
舞-HiMEプロジェクト 19
カタハネ 18
アカイイト/アオイシロ 17
一騎当千 12
BLUE DROP 12
その花びらにくちづけを 10
アニメ感想 41
漫画感想 36
ゲーム感想 16
小説感想 4
雑記 42
未分類 0

最近の記事

月別アーカイブ

ユーザータグ

百合 アニメ ゲーム 漫画 シムーン レズビアン エル・カザド 魔法少女リリカルなのは ストロベリー・パニック カタハネ 百合姫 アオイシロ 舞-乙HiME ビアン 一騎当千 OVA BLUE-DROP 小説 ドラマCD その花びらにくちづけを ソルフェージュ RED-GARDEN アイドルマスター 音楽 桃華月憚 青い花 白いバラの乙女 少女セクト アカイイト エーデルヴァイス 映画 キディ・グレイド Candy-boy 恋夏 MURDER-PRINCESS ピクシーゲイル Volume7 ネギま 東方Project スズナリ! 荊の城 舞-HiME エスカレーション はやて×ブレード 続・殺戮のジャンゴ ドラマ 恋姫†無双 Lの世界 グリムグリモア マリア様がみてる 

最近のトラックバック

最近のコメント

RSSフィード

エル・カザド 第26話 「輝く女」 感想

ナディ&エリス
脚本:金巻兼一
作画監督:菊池洋子
絵コンテ・演出:高村雄太
演出:有江勇樹

 いい最終回だった。スペシャルゲストたちをまじえつつ、これまでのストーリーや人間関係をうまく集約して印象づけるものになっていたと思う。
 あえて言えば、もっとメインキャラに焦点を絞った後日談を期待していたけど、これはこれでよかった。個人的に、ロードムービー的な物語は旅を続けるか死ぬかして終わってくれないと締まらない。

 長い旅を終え、理想の暮らしを手に入れたにもかかわらず、ナディはどこか満ち足りない。これはわりかし普遍的な悩みであって、幸福が自由の邪魔をする。幸せでいつづけようとすると、いろんなことが自由にはできなくなる。だが、それは良いとか悪いとかの問題ではなくて、自分が何を求めるかということの違いにすぎない。つまり世間一般的に幸福であるとされていること──経済面でも安全面でも保証される安定した生活とか──が誰にとっても同じように価値をもつとはかぎらない。ナディはずっとほしかったものを手に入れて、もちろん幸せだったけど、もっと大切なものを犠牲にしかけていたのだろう。
 その点、新たな旅を始める二人と、魔女の組織を抜けても結局は別の組織(アミーゴ・タコス)に属しているブルーアイズとの対比が効いていた。ナディが「ブルーアイズとは住む世界が違う」と言っていた、その評価は的確だったのだ。
 リリオが、リカルドから習っているというブーメラン。最後に、戻ってくるそれをリリオがしっかりと受け止めたのは、何かが戻ってくることの象徴だろう。これは4人の再会を暗示しているとも考えられるが、一度は強制されたにすぎなかった生き方を、もういちど選びなおすことによって自分の人生にする、というようなことを意味していたのかもしれない。

 ブルーアイズといえば、彼女のファンとしては、ポッと出のローゼンバーグもどきがちゃっかりフラグを立てやがったのは許せないですよ。むしろヤツは、あのブロンドを慰めにでもいっとけ。

 「目が輝いてるナディが……好き!」
の場面は、演出が最高にきまったな。鳥をつかまえる回に呼応するように、地にとらわれかけた鳥を再び空へ飛び立たせようとするエリスの言葉。本人にも確信がもてないでいるナディの気持ちを、かつては何も知らなかったエリスが見抜いて背中を押す、そこにもグッときた。もはやどうみてもエリスはナディの嫁。

 不満もなくはないが、それでも半年間しっかりと楽しませてくれる良いアニメだったなぁ。終わってしまったなんて寂しい……
関連タグ: アニメ エル・カザド 百合

エル・カザド 第25話 「聖なる女」 感想

エリス&ナディ
脚本:川崎ヒロユキ
作画監督:佐々木睦美
絵コンテ・演出:澤井幸次

 ついにウイニャイマルカへとたどりついたナディとエリスは、そこで待ちうけていたローゼンバーグと対峙する。ローゼンバーグはエリスに、博士の死の真相を明かす。
 巨大なインカローズに呼応してエリスがふたたび覚醒を始め、ナディもまた奇妙な青い光に包まれる。ナディには「死んでもらう」と告げるローゼンバーグ。急速に意識が薄れ、ナディと過ごした思い出も失いつつあるなかでエリスは、ナディに仕事を依頼する──ローゼンバーグに利用され、力で誰かを傷つけてしまう前に、自分を殺してくれと。それを聞いたナディは、涙を流しながらエリスに銃口を向ける……
 寄り添うように倒れ、すでに冷たくなっている二人を発見して、衝撃を受けるブルーアイズたち。しかしリリオを媒介とした議長の助けにより、魔女の力を覚醒させたブルーアイズがエリスを蘇らせる。「新しい生贄とともに旅を始めよう」と喜ぶローゼンバーグを拒んだエリスは、力を使ってナディを生き返らせるのだった……

 初見ではちょっと頭を抱えてしまった。演出と音楽で押しきって逃げきりとは……ある程度は予想しえたこととはいえ、ずいぶんと肩すかしを食らった。残された謎はこのまま投げっぱなしなんでしょうか? まぁこれはこれで真下アニメらしくていいかもわからんねって、ダメだ納得できねぇw
 とはいえ、ナディとエリスの絆に焦点を絞るという基本軸じたいはまったくぶれなかったわけだし、なんといっても半年間きっちりと楽しめてきたわけだから、あんまり文句を言う気にもならないな。つまるところ、魔女がどうのウイニャイマルカがどうのなんて味つけにすぎなくて、ナディとエリスが夫婦になるまでと、旅先での人間模様をまったり楽しむアニメだったってことだろう。
 ここまできたら最終回を座して待ち、面白かったと思えれば満足。願わくば、美しく締めてもらいたいもの。

 とはいえ解せないのは、終盤での失速ぶりだ。ちゃんと最終回手前でストーリーを収拾できたとはいえ、脚本の構成はもっと練ることができたはずだと思う。
 「旅は愛するものとの出会いで終わる」とは、シャーリイ・ジャクスンが著書 『たたり』において繰り返し引用した、印象的な一節である。その言葉に従えば、二人の旅はもうとっくに終わっていて、ウイニャイマルカへの行程は蛇足にすぎなかったともいえる。
関連タグ: アニメ エル・カザド 百合

アルターからナディ フィギュア

アルターALTER Co.,Ltd | ナディ
http://www.alter-web.jp/figure/08/01_2/index.html
GA Graphic:アルターから「エル・カザド」ナディ颯爽と登場! 陽気でお人好しな女ガンマン
http://ga.sbcr.jp/mfigure/007713/index.html

 これは良い出来。欲しい。贅沢をいえば顔がちょい薄い気がするけれどもカッコいいわ。
 発売がまだ先なのでメモ。
関連タグ: エル・カザド

エル・カザド 第24話 「逝く男」 感想

幼エリス
脚本:川崎ヒロユキ
作画監督:山下喜光
絵コンテ・演出:清水久敏
演出:川面真也

 L・Aとリカルドが戦っている最中、リリオが現れたときに、「リリオが戦闘に巻き込まれる→かばってリカルド死亡」という非常に嫌な展開が脳裏をよぎった。だがクライマックスを見て、なるほどこの演出のためだったのかと納得。
 ともあれ、リカルドが死ななくてよかった……彼は、一連の作品における男キャラでは珍しく、最終回まで生き延びられそうな気がする。むしろ生き延びてほしいのだが。

 ナディとエリスとがたどりついたのは、魔女の村ではなく、それを監視するためにかつて造られたという施設だった。
 エリスが求める真実──シュナイダー博士を殺したのは自分なのか──を知る唯一の人間だというローゼンバーグ。彼は、ナディとエリスがともに旅するよう仕向けたのも、二人の心をひとつにするためにL・Aを差し向けたのも、この自分であると明かす。そのうえで、エリスの力を覚醒させるための「生贄」として、エリスが大切に思う人間──ナディを殺す、と。
 ナディに銃口を向けるローゼンバーグだが、しかしリカルドに阻止されて、その場を立ち去る。彼はL・Aのもとへ向かい、自分が与えたという心を捨てさせ、リカルドを殺すように命じる。
 自分が狙われていることを知ったリカルドは、みずからL・Aのもとへ出向き、戦闘の末にL・Aを射殺する。心を取り戻し、リリオに看取られて死んでいくL・A。
 リリオを捜しに出たブルーアイズからの連絡で、リカルドたちが無事であることを確認したナディ。「二人ではじめた旅だから、ここから先は私たちだけで行こう」とエリスに言い、ブルーアイズたちを待たずに魔女の村へと出発する。

 ローゼンバーグが二人の前に姿を現し、得意満面で種明かし。ナディとエリスがともに旅し、心を通わせるようになったのも、彼が仕向けたこと。そしナディを、博士と同じようにエリスから奪い去ることで、エリスの魔女の力の覚醒を促す……
 要するに、
「ナディとエリスの百合をプロデュースしたのは私だ! 二人がラブラブになるのも最初からわかってた!」
ってこと? 後出しジャンケンっぽい言いぐさで何かムカツクw しかも仲良くなったあとで殺すためなんだから、わかっちゃいたけどなんという悪趣味。
 ローゼンバーグの作戦を聞いていると、ボタモチを自分で棚にのせて、棚ボタ待ちしている人みたいに思える。肝心のボタモチが落ちてくる=エリスがナディを好きになるという保証なんて、実際にはなかったはず。この辺、半分くらいはローゼンバーグというより神の視点=作者の視点に近くて、ちょっと無理があるような。ナディが選ばれたのは偶然にすぎなかった、という点を信じればの話だけど。
 ともあれ、ローゼンバーグは長年にわたりエリスの覚醒の糸口を求める中で、ぬいぐるみからヒントを得て、博士の死から何らかの確信を得た。それを今、実践しようとしているわけだ。

 監視役も不要になった今、ローゼンバーグにとってL・Aはもはや捨て駒にすぎない。そんなわけで最終回を前に、役目を終えたL・Aは脱落。
 L・Aの死に、ナディとエリスはほとんど絡まないだろうとは予想していた。でも、エリスがいないところで死んでしまうとは意外だった。
 ただ、L・Aを看取るのがリリオというのは、演出としてはうまいと思った。L・Aがかつての幼いエリスを思い出し、同じように幼いリリオにその面影を重ねながら、自分の心に確信を得て死んでいくというのは、何かきれいだった。それに気の毒な話だが、本物のエリスなら、L・Aの手をとり微笑みかけて見送ってくれたかどうか……
 彼のこれまでの所業を考えれば、わるくない結末だったんじゃないかな。
関連タグ: アニメ エル・カザド

エル・カザド 第23話 「惑う女」 感想

エリス&ナディ
脚本:金巻兼一
作画監督:落合瞳
絵コンテ・演出:黒川智之

 雨の中、エリスを追いかけて後ろから抱きしめたあと、ナディが口説きモード全開に。「私は決めてるんだからね、あんたを全力で守るって」「大丈夫、何があっても私がそばにいる」って、耳もとで延々と……これはエリスじゃなくても落ちますw
 見ているほうが恥ずかしかったんだけど、そこから魔女の村に到着するまでがいきなり端折られてびっくりした。教えてくれたおじいちゃんによれば、かなり遠いという話だったのに……仲直り後の二人がラブラブすぎて、もはや放送できないとでもいうのか!

 エリスの力の発動にまきこまれる形で負傷したナディ。運ばれた先の病院で、傷ついたナディを前に、ひどく落ち込むエリス。だがエリスは、そうと知らずに力を発動させ、ナディの傷を癒してしまう。
 そんな二人にブルーアイズは、魔女の一族について、エリスの力について、それからローゼンバーグの目的についても説明する。
 自分の力について知らされ、これ以上ナディを傷つけてしまうことを恐れたエリスは、ひとり姿を消してしまう。その後を追おうとするナディを制止したブルーアイズは、エリスが自分自身で答えを出すことこそが自由だろうと諭す。だがナディは、苦しんでいるエリスをそのまま放っておくことはできないと答える。ひとりぼっちで生きてきたナディにとって、自由は苦しかったりつらかったりもするものであり、支えてくれる人がずっと欲しかったから。
 町でエリスを発見したナディは、逃げようとするエリスを引き止め、一緒にウイニャイマルカへいこうと説得する。それを受け入れるエリス。
 そうして二人は魔女の村に到着し、そこで思いがけない人物──ローゼンバーグに遭遇する。

 前回の、一場面を延々と映すだけという斬新な次回予告から、超シリアス展開を予想……してはいなかった。金巻脚本だし。
 23話にしてこのマッタリ感は凄い。けれど、終盤の1話をまるごと割いてまでやる必要のある話かというと、少々疑問だ。とはいえ、ナディが危険を承知であくまでもエリスに同行すると表明すること、それをエリスが受け入れること、それ自体は必要な過程だと思うんだけどね。

 前回、力を発動させたエリスが唱えた言葉は、ブルーアイズによれば、魔女の一族につたわる伝承の一節──真の魔女だけがもつ、大いなる力をうたったものだという。
 天地水……万物すべてを操れる神の力。それがローゼンバーグの求めるエリスの力である。いまいちイメージがわかないというか、追いつかないんだけど、クライマックスでは大洪水でも起きるのかな?

 ナディの人間性を認めたブルーアイズ、いわくナディを選んだのは「なんとなく」であり「くじ運がよかった」──うわあああマジすかw 絶対、二人の間にはなにかがあると思っていたのになぁ。そうか、好みのタイプを選んだだけか……
 にしても、ナディの過去はいつになれば明かされるのか。前に回想シーン流したけどアレはなしね、とかだったら泣く。10年前に大きな火事で滅びたという魔女の村に、何か手がかりがありそうなものだが、ナディ自身はまったくそれらしい反応を見せないしな。どこが糸口になるのか、見当がつかない。
 二人の到着をまっていたローゼンバーグが、「お待ちしておりました……『君たち』を」と告げたことから想像できるように、ナディがエリスに同行せずにはいられないということには、ナディがいう「ほっとけなくなっちゃった」以上の必然性があったと、私は思っているんだけど。

 さて、はたしてウイニャイマルカには何があるのか?
 とりあえず、特大インカローズは絶対にあると思う。それでエリスが到着すると、インカローズの力でウイニャイマルカは宙に浮き、空へ飛びたつんだよ。
ローゼンバーグ「アッハッハ! 見ろ、人がゴミのようだ!」
エリス・ナディ「バルス!」
そんなラピュタなウイニャイマルカは嫌だ!
 でも、OPや最近の流れを見ていると何となく、そんな連想が働いてしまうんだ。そういえば、ラピュタ大好きな私はよく、パズーが女の子だったらよかったのに……と思っていたなぁ。
関連タグ: アニメ 百合 エル・カザド

エル・カザド 第22話 「目覚める女」 感想

エリス&ナディ

脚本:金巻兼一
作画監督:津幡佳明
絵コンテ:大澤幸次
演出:太田知章

 エリスが覚醒する場面が、あまりにも真下的だった。なんともいえない毒々しい雰囲気。
 妖しいBGMが流れ出すとともにエリスの目が虚ろになり、ナウシカの伝承っぽい文言をそらんじつつハァハァし始めると、体が光に包まれて浮き上がっていく。黒霧香の再来……?
 エル・カザドは、NOIR・MADLAXにつづく三部作のひとつという位置づけらしいが、総じてNOIR寄りに思える。ほのぼのNOIRとでもいうべきか。

 小さな町で、ウイニャイマルカを探し出すための手がかりを求めるナディ。死んだ妻が魔女だったと話す風変わりな老人から、「魔女の村」について聞かされる。10年ほど前に滅びてしまったというその村こそ、ウイニャイマルカではないかと考えるナディ。
 だが、ナディの所持金もふたたび底をつき、ガソリンどころか食糧を買うお金もない。そこで、リカルドが見つけてきた賞金稼ぎの話──人間ではなく、人食いピューマを捕まえる──に乗ることにする。
 だが、逃げるピューマを追いかけて入り込んだ遺跡で、大きなインカローズを目にした途端、エリスの力が発動する。エリスのもっていた原石に呼応するように、そのインカローズが光を放ち、山のむこうを指し示す。
 ブルーアイズいわく「大きな力を受けて、魂が解放されている」状態だというエリスは、ナディのこともわからず、力を暴走させる。そしてナディは、ブルーアイズをかばって倒れる。
 そのころ、ローゼンバーグは、組織の監視をふりきって飛行機の機上にいた。

 プロジェクト・リヴァイアサン。ホッブズの著書となにか関係があるのかと思っていたら、ナディが聖書に言及したのをみるに、ストレートにレヴィアタンのことだったのか。神や悪魔まで引き合いに出されて、ウイニャイマルカはまさに魑魅魍魎が跋扈する地?
 このアニメの魔女って、一般的に流通する魔女のイメージとは食い違っていそう。カラスを従え、ほうきに乗って空を飛ぶよりは、火を起こしたり、超能力が使えたり──逆にいえば、ある種の異能者とその血を引く人々を「魔女」と名づけただけなのだろう。その力の起源が明かされることはあるのだろうか?

 また、ローゼンバーグが手にしていた銃に刻まれた紋様は、博士が殺害された場面で差し挟まれたイメージと同じもの。なにか特別な銃なのだろうが、OPにあの紋様にそっくりの魔方陣(?)が登場しているので、銃の紋様のほうが、他の何かの形をかたどっているのだと思う。
 ローゼンバーグはいつも誰から報告をうけているのだろうと疑問に思っていたのだが、L・Aは遠隔操作されていたのかw たしかに、再教育から逃げ出したあと、急に極端なキャラになった気がする。考えてみれば、L・Aをたんに野放しにしておくはずがないのは当然のことだよなぁ。鳥かごから逃がしたと見せかけて、飼い猫にはきちんと鈴をつけていたわけだ。

 終盤もさしせまって、暢気なピューマ捜索がはじまったときにはどうなることかと思った。あいかわらず、随所で仲良しぶりを見せてくれるナディとエリスに、「まぁこれはこれでいいや」と思ってしまうのが何か危険だ。
 だが、老人からの忠告に対して「でも、行かなくちゃ。この子のために……きっとそこに、答えがあるから」と応ずるナディは、彼女自身もまた何かに引き寄せられているようにも思える。

 追伸:エル・カザドのレビューについてメールくれた人、ありがとうございました。かなり励みになりました!
 それに、もうちょっときちんとしないといけないなぁと思いました。頑張ります……
関連タグ: アニメ エル・カザド

エル・カザド 第21話 「羽ばたく女」 感想

ジョディさん
脚本:川崎ヒロユキ
作画監督:毬雄一
絵コンテ・演出:有江勇樹

 演出と脚本と音楽とがきれいにかみ合って、個人的には屈指の回。ひと言でいえばうまい。
 組織の命令で、ナディを狙撃しようとするブルーアイズと、狙われていることを知らずに、暢気に鳥をつかまえるナディとエリス──その緊張と弛緩をメリハリとしつつ、ほとんど会話と情景描写とだけでクライマックスまで引っ張ってしまった話なのだが、なんとも切ないというか美しい印象を残す。

 「議長」からブルーアイズへ、ナディの抹殺命令が下った。それも、ブルーアイズ自身が直接、遂行すること、との条件つきで。
 組織の上層部は、ブルーアイズがエリスの捕獲作戦を故意に引き延ばしているのではないか、と疑っているらしい。その真偽を確かめるために与えられたのが、今回の任務だ。
 そんなこととはつゆ知らず、ナディとエリスは、山で鳥をつかまえようと奮闘していた。村の詐欺師から、ペテンにかけられているのだ。
 そんなナディを狙撃するべく、ライフルを手にして機をうかがうブルーアイズ。だが、何かと邪魔が入って、なかなか任務を遂行できない。
 一方、ナディたちのほうも鳥をつかまえることができず、身を隠した洞穴の中で、時を過ごしていた。二人の暢気なやり取りに、ひそかに耳を傾けるブルーアイズ。エリスは、自由に空を飛ぶ鳥の姿に、気ままな賞金稼ぎであるナディの身の上を重ね合わせている。
 とうとう、首尾よく鳥をつかまえた二人。同時に訪れた絶好のチャンスに、ブルーアイズもナディに照準を定めるが、エリスが邪魔で引き金をひけない。そんな中、エリスは、せっかく捕まえた鳥をまた逃がしてしまう。「飛んで!」というエリスの声に応えるように、鳥は空へ羽ばたく。
 そして迷いをたちきったブルーアイズは、ナディの抹殺命令を放棄し、魔女の末裔としてウイニャイマルカを目指すと決心する……

 心情描写が中心の話は、要約するのが難しい。エリスが逃がしてやった鳥が飛びたつ場面では、少し泣きそうになってしまった。
 あの場面は、ブルーアイズの心に訴えかけるとともに、エリスのこれまでの軌跡を、見事に昇華させる場面でもあったと思う。エリスは、自由に羽ばたく鳥の姿に憧れつつ、そこにナディを重ねていた。だから、せっかく捕まえたのを逃がしてしまったのだ。必死で逃げる鳥と、間抜けな走り方でそれを追うナディ。その姿が、交互に繰り返し映し出され、オーバーラップしていく中、「飛んで!」と呼びかけるエリスの声。その声がブルーアイズの心をうつのも、そこにエリスの切実な思いがあったからこそ。そうして三人に見守られながら、鳥は飛びたつ。

 ブルーアイズは魔女の末裔なのだが、エリスと違って力は使えない。組織に属し、その歯車のひとつとして生きてきた彼女は、同じ魔女のエリスとではなく、むしろナディと対比される存在だ。
 とはいえ、ナディが自分で言うほど自由気ままな身の上かといえば、そうでもないだろうと私は思う。そこには代価があるはず。それに、たとえ自分では自由だと思っていても、実は、大きくて見えない何かの歯車のひとつにすぎないこともある。いずれにせよ、そう簡単に、人は自由には生きられない──ローゼンバーグの独り言と、ブルーアイズの言葉とからくる後味の悪さも、そんなふうに解釈できる。
 かといって、たんに誰かの掌で踊らされているだけだとしても、鳥を逃がしたエリスの思いまでが嘘になるわけではない。

 ところで、ブルーアイズの立ち位置は、独特で面白い。特徴的なナレーションの印象が強いのだが、ナレーションとは、ストーリーに対して基本的に「俯瞰」の視点をとるはずだ。それでいて、彼女は物語の登場人物のひとり。つまり、局在している。ローゼンバーグのように、陰で糸を引いているわけでもない──それなら、ブルーアイズはどこにいるのか?
 『エル・カザド』の物語じたいがブルーアイズの回顧によるものだとすれば、この二重性は解決してしまうが、それにしては予言的・回想的なセリフがなんにもない。第一、作中のブルーアイズが知りえなかったはずのことにまで、ナレーションでは言及している。とはいえ、ブルーアイズは魔女だから、何か少しくらい不思議なことがあってもかまわないような気がする。

 今回も、ナディとエリスはラブラブ……というより、もはやバカップル? その恥ずかしいやり取りには、盗聴しているブルーアイズも呆れ気味だ。私も恥ずかしかった。でもこれはしょうがないだろう、二人きりだと思って油断しきっているんだから……
 逆にいえば、二人きりのときはいつもあんな雰囲気なのかと問い詰めたくなってしまうが。
ナディ「でも、行き先なんてどこだっていいの。ただし、一人旅だけはナシ。『誰か』が一緒じゃないとね(エリスを見やる)」
エリス「『誰か』って、私のこと?」
ギャーそんな恥ずかしいこと率直に訊くなよ! と思ったのもつかの間、後に続くやり取りで私は、バカップルの真髄を見せつけられたのであった。は・ず・か・し・い・って・き・も・ち・い・い!
 ブルーアイズからは「お世辞にも、建設的な人生とはいえないわね」と評されたナディだが、これという目的がなくても、可愛い嫁がいて手に職もある、いったい他に何がたりないというのか?

テレビアニメ『エル・カザド』DVD Vol.2

監督:真下耕一
発売日:2007/08/22
参考価格:6,090
価格:4,568
OFF : 1,522 (25%)

関連タグ: アニメ エル・カザド 百合

エル・カザド 第20話 「囚われた女」 感想

ナディ&エリス
脚本:金巻兼一
作画監督:佐々木睦美
絵コンテ・演出:澤井幸次

 ヒィ〜次の放送に間に合わなかった! 最近、時間に追われてもうグダグダですorz
 放送じたいは、できるかぎりリアルタイムで見るようにしているんだけどなぁ。むしろ、近頃では一番の楽しみになっているかもしれない。

 考えてみれば、『エル・カザド』ももう残すところ6話、というところまできているんですね。
 私は長丁場に弱いのか、全26話のアニメでは、盛り上がりのピークが中盤、最終回が近づくにつれてテンションが下がっていく……というパターンが多い。が、この作品の場合は、まったりした雰囲気のためなのか、むしろテンションがじわじわと上がる一方。
 あと6話で終わってしまうなんてもったいない。ナディとエリスのまったり二人旅を、もっと見ていたいんだ。
 この展開であと6話……本編が正味120分と考えても、長めの映画1本分の尺はあるわけだから、ストーリーに収拾をつけるには十分とも言えるのだが、はたしてどうまとめてくるのか?

 さて、今回、冒頭で警察に捕まってしまったナディ。警官から銃を突きつけられたナディを見て、エリスの力が発動しかけるも、リカルドの機転によって、エリスだけは難を逃れる。
 その警察を裏で操っていたのは、前回、ナディとエリスの仲の良さを見せつけられて、嫉妬に燃えるL・Aだった。L・Aを恐れる警官たちは、ナディを留置場に放り込むと、彼に引き渡すためにエリスの捜索を再開する。
 一方、リカルドの制止を聞かず、ナディを助けにいくと言い張るエリス。その様子を監視していたブルーアイズは、エリスの成長ぶりを実感する。
 夜になり、ナディを助け出すべく、警察署へ乗り込むエリスとリカルドたち。だが、L・Aはすでに警官たちを殺してしまっており、ひと足はやく、ナディの前に姿を現していた。
 L・Aの攻撃に追いつめられたナディを、寸でのところでかばったエリスは、「ナディを傷つけたら許さない」と怒りを露にする。それを聞いたL・Aは、ナディが組織に雇われ、監視するためにエリスに近づいたことを暴露する。前回、自分を拉致した女たちのことを思い出し、その「組織」の存在に思い当たって動揺するエリス。
 だが、結局はエリスの心が揺らがなかったのを見て、L・Aは失意とともにその場を立ち去る。助けてくれたエリスに感謝するナディと、その一方で、ひとり涙にくれるL・A。

 ここへきてなぜかL・Aのターン! 退場するなり、爆弾投下でナディとエリスの関係に亀裂を入れるなり、エリスをすっかり諦めるなり、何らかの新しい展開があるのだろうか……
 しかし実際には、そのどれでもなく、つまりは「つくられた生命であるエリスが、その心をもってナディに執着するように、L・Aもまたエリスに対してそうしている」ということ。もっといえば、おなじ人工の魔女であり、同じように心を宿したエリスとL・Aとの対比を描いている。
 一方的にうけとるだけの関係はフェアではないということに、すでに気づいているエリス。ナディはいつも私を守ってくれる、でも私は何もしてあげたことがなかった、だから今度は自分が助けにいく……そう言って、リカルドの前で涙を流す。
 人が支え合ったり守ったりするのは、L・Aが嘲笑するように、弱さゆえ……というのみではないはずだ。そのことを知り、ナディとの絆を強めているエリスと、ラストでシャボン玉を吹きながら泣いているL・Aとは、確かに、残酷なまでに明暗が分かれている。L・Aのその姿は痛々しくて、私はあまり笑えなかった。
 L・Aというのは、エリスの「こうありえた」というネガティヴな可能性を、照射する存在でもあるのだろう。人を好きになること、支え合ったり守ったりすることによって、エリスは落とし穴から脱しえたという、その落とし穴のほうの可能性。

 ただ、何かちぐはぐなエピソードという印象がぬぐえないのは、おそらく気のせいではない。
 「己がリビドーに身をまかせ」すぎ、終いには股間に放火されたり、また全裸でシャボン玉を吹いたりしているキャラに対して、悲哀みたいなものを印象づけようとしても少し厳しいだろう。それでもやはり可哀想だとは感じたが、こういう話をもってくるなら、いっそのこと真正面からやればいいのにと思ってしまった。
 L・Aの目の前で、お互いの名前を呼びながら抱き合うエリスとナディの場面なんて、もはや笑うところだ。もうやめて! とっくにL・Aのライフはゼロよ!
 ただ、あくまでもウイニャイマルカへは連れていくというあたり、L・Aにもまだ何らかの勝算があるのかもしれない。

 ナディはナディで、組織との関係をまだエリスに明かしていなかったのか……と意外に思いはしたものの、まぁ言い出しづらい話ではある。たんに「隠し事をしていてごめん」という話ではなく、組織を裏切ったことに対する説明なんかは、エリスを前にしては難しいものがあるだろう。ただ、三部作随一の甘々な百合っぷりを見せてくれるわりに、意思疎通がいまいちうまくいっていないのは火種のもとではなかろうか。
 とはいえ、この人たちの関係にはもう、ちょっとやそっとじゃ割り込めなさそうな雰囲気がある。絆を再確認した後で、エリスの寝顔を見つめるナディの表情と、寝言でまでナディに語りかけているエリスに、胸がキュンキュンしちゃうんだぜ。
 「ナディがいないと、熱い……」に激しく反応してしまった私はもうダメだ。

 関係ないが、ナディとL・Aが対峙する場面での、ローアングル・上下反転→ワイヤーを構えるL・A──という画面が何かカッコよかった。13話で見たときは、こんな奇をてらった構図はイヤだと思ったのに、私は調教されているのか?
 ただ、L・Aはワイヤー使いのくせに、どうしてナディの服を切り刻まないのかと、そこは激しく疑問。ブルーアイズもエリスも、あろうことかLAまでもが全裸を晒したというのに、ナディだけ脱がないって差別じゃないか? 毎週、EDで脱いでいるといえばそうだが……
関連タグ: アニメ エル・カザド 百合

エル・カザド 第19話 「守る男」 感想

ナディ&エリス
脚本:西園悟
作画監督:肥塚正史・門智昭(メカ)
絵コンテ・演出:川面真也

 第15話の感想にて、
>手つなぎ(7話)→抱擁(13話)→急接近(今回)ときたら、次はもうわかっているよね?
などと生意気なことを書いてしまってスイマセンでした。ええ、正直、夫婦とかもうね……こっちがわかるわけねぇ!
 エリスが、アミーゴ・タコスの仲良し夫婦を羨ましがっていたのは、私も印象に残っていたけれど、それがここでこうくるとは……妄想をすらしのぐ百合展開でしたね。

 旅をつづけるナディとエリスは、偶然、車が故障したためにヒッチハイクしていたリカルドとリリオとを拾う。
 同行した修理工場にて、ナディとリカルドは夫婦と間違われ、あまつさえディナーのチケットまでプレゼントされてしまう。心外な出来事とはいえ、久々のリッチな食事を、ナディがフイにするはずもなく……えりすのはーとに、あついじぇらしーのほのおがもえあがるのだった。
 レストランへやってきたナディたちだが、エリスはリリオとともに、ナディとリカルドとは別のテーブルに案内されてしまう。リカルドとの食事を楽しむナディの様子をみて、ただでさえ不機嫌だったエリスは、さらにむくれてしまう。
 だがむろん、この展開は、エリスを「保護」しようとするブルーアイズのお膳立てである。レストランには彼女の部下が潜入しており、二度にわたって店内を停電させるが、すぐにリリオのもとへ駆けつけるリカルドが邪魔で、その傍らのエリスに手を出せない。一方でエリスは、リリオを守るリカルドのようには、自分のところへ飛んできてくれないナディに寂しさを覚えていた。
 結果として、リリオをエリスのテーブルから離すことで、エリスの拉致に成功するBレディたち。ナディはリカルドの運転で、エリスを連れ去ったブルーアイズの車を追跡し、ついに追いついて「エリスを返して」と迫る。銃を手にするナディとブルーアイズ、一触即発──
 まさにそのとき、気を失ったままのエリスの力が発動。車外へと投げ出されたエリスを、しっかりと受け止めるナディ。エリスはただ、ナディがきてくれたことを喜ぶ……

 ラスト。すっかり浮かれて、ナディにべったりくっつくエリス。
エリス「夫婦に見える?」
ナディ「は?」
エリス「なかよし夫婦!」
ナディ「夫婦は男と女」
エリス「ん……いいの!」
ナディ「あの、(くっつかれたままで)運転しにくいんですけど」
エリス「(ガン無視)」
ナディ「まっ、いっか!」
 いいのかw
 さらに、エリスのやきもちにようやく気がついたらしいナディから、そうと指摘され、そっぽを向いて「ちがうよ」と嘘をつくエリス。そうと知りつつも笑って流し、車を発進させたナディに、その肩にもたれかかったまま「えへっ」と微笑むエリスのほっぺたは、ほんのり赤い……
 よし、お前らもう結婚してしまえ。私を悶死させた罰として、法改正されたメキシコシティへGOだ!

 今度ばかりは本当に萌え死んだ。ナディ大好き光線だだもれで、嫉妬にむくれたり、不安がったり、頬を染めたりするエリスが可愛すぎるんだ。ナディはナディで、格闘にも強いところをみせつつ、エリスを心身ともにがっちりとキャッチしてくれちゃうし、なんかもうたまらん!
 ナディの手がエリスの手をつかむ場面は、二人の関係の比喩的表現にもなりえていたと思うんだ。一言でいえば、ときめきがとまらない。

 さて、ストーリーにおける位置づけでいえば、前回のエピソードを受けて、それに対応する回ということになる。
「子どもには、色でいえば白と黒しかないんだ。つまり……」
「好きか、嫌い」
前回、リカルドとナディのそんなやりとりをなぞるように、自分の心のありかを知ったエリス。それが、異空間で出会った幼いナディとの交感という、抽象的な表現によって描かれていたとはいえ、エリスの中では、リカルドのいう「白と黒」にはすでに決着がついている。
 だが、それならナディはどうなのか? エリスの心に芽生えた嫉妬が、その疑いによって不安に変わる。エリスにとっては、そこにもやはり「白と黒しかない」。
 「どんなふうに好きか?」や「どのくらい好きか?」という問い方もあるのだろうが、さしあたり、エリスには関係のないことのようだ。たとえば危ない目にあったとき、一番に自分を心配して、助けにきてくれるかどうか。さらわれれば取り返しにきてくれて、つまりは自分の存在が、ナディから必要とされているかどうか……

 ひと口にいってしまえば、「ナディが好き。だから、ナディにとっても私が一番じゃないとイヤ」、こんな思考だろうか。ブルーアイズが以前に言った「執着」という言葉こそがぴったりで、その盲目的な愛着は、やはりインプリンティング的にも感じる。なぜなら、エリスにとって、「好き」というのはただひとつしかないもの。白か黒か、表か裏か……そこに感情の機微といったものはなく、黒っぽい灰色やグラデーションなどは存在しないも同然のようにみえるから。
 そこが、緩やかな変化をたどって「エリスを守る」という今の決意にいたったナディとは、違う点だと思う。
 どことなく「親鳥と雛」を連想してしまうなどといったら、夫婦だと主張するエリスに燃やされてしまうかもしれない。
関連タグ: アニメ エル・カザド 百合

エル・カザド 第18話 「諍う女」 感想

ナディ&エリス
脚本:金巻兼一
作画監督:山下喜光・才木康寛(メカ)
絵コンテ:澤井幸次
演出:黒川智之

 死者が見せる、過去の幻影。
 一見して頭の中が疑問符だらけになったものの、こんな不思議な話は大好きだ。あれこれと深読みしてみたくなる。
 そして、たとえ行き違っても、結局は仲良しのナディとエリスに萌え。エリスから「ナディと私はなかよしだよね?」と訊かれて「ばーか。あたりまえでしょ」と答えるナディは、エリスが「なかよし」という言葉で念頭においているのは、たとえばアミーゴ・タコス支店のバカップル夫婦だったりするのを憶えているのだろうか?

 あらすじ:
 エリスが大切にしていた思い出の品を壊してしまい、彼女の機嫌をそこねたナディ。人里はなれた一軒家に、一夜の宿を得るも、ふたりの間はぎくしゃくとしたままだ。そこへ、リカルドとリリオも合流する。
 老主人がひとりで切り盛りする宿のたたずまいに、幼いころに母から聞いた、「ココペリ」なる作物の精霊──幸せを運ぶ平和の使いだともいわれる──の話を思い出しているナディ。そのころを懐かしむナディに、リカルドはエリスのことを諭した。
 時を同じくして、宿のそばに現れるブルーアイズとL・A。ブルーアイズは、宿の老主人の身元を照会し、彼が三年前に死んでいることをつきとめていた。それを聞いたナディは、「エリスを狙う賞金稼ぎが、宿の主人になりすましているのではないか」とあわてる。
 だが、ブルーアイズはすでに、部下をエリスの「保護」にむかわせていた。ブルーアイズが言うには、それがエリスのためであり、ひいてはナディのためでもある──返していえば、このまま目的地へむかい、ウイニャイマルカについて知ることは、エリスのみならず、ナディをも苦しめることになるだろう……
 一方、エリスは宿の老主人に導かれ、扉のむこうに広がる奇妙な空間に足を踏み入れていた。そこで二人は、幼いナディと出会う。そしてエリスもまた、幼いころの姿にもどっていた。
 そのころ、姿を消したエリスを、捜しまわっていたナディ。何事もなかったかのようにもどってきたエリスは、ナディと仲直りをする。むかう先に何が待っていても、エリスが望むのであれば、彼女を守ってウイニャイマルカへ向かおう──そうあらためて決意するナディ。
 翌朝、ナディたちが発ったあとの宿へもどってきたブルーアイズは、人気のない廃屋と化している一軒家を目にして驚く。

 幼いころに、ココペリに会いたくて、一生懸命に笛を練習したというナディ。幼いナディが、どうしてココペリに会いたがったのかはわからない。わかるのは、結局、幼いナディはココペリの笛をうまく吹けず、ココペリは会いにきてくれなかったということ。

 ナディが、自分の過去にかんする話、ましてや家族にかかわる話をするのは珍しい。ココペリの話を聞かせてくれた母親、それを信じて笛を練習した幼い自分、会えなかったココペリ……それらが合わさって、ナディにとって何か、過ぎ去ったものの象徴とでもよぶべき思い出なのかもしれない。
 また、リカルドの言葉を逆にとらえれば、ナディはエリスとはちがって、すでに「子ども」ではない。だから、エリスの気持ちがわからないでいるナディが、子どものころの出来事に思いをはせる中でその気持ちを知るというのも、また自然な流れなのだろう。

 しかし、エリスが出会った幼いナディは、ココペリの笛を手にしている。あれは、笛の練習をしていたころのナディ自身なのだと思う。エリスは、宿の老主人に導かれて、そこへきた。老主人の正体が、彼の言うとおり「精霊」であるなら、逆にいえばココペリが、時を越えてナディに会いにきてくれたのかもしれない。ナディを許せないでいるエリスを連れて──いわば、「運んできた」のである。
 あまつさえ、エリスをねらって宿に近づいたブルーアイズやL・Aを、バシルーラっぽい力で遠ざけることまでしているのだから、少なくとも彼が誰のために行動していたのかは明らかだろう。だが成長した今のナディは、ココペリが会いにきてくれたことを知らないまま、ただいつのまにかエリスの機嫌がなおっていたとしか思わない。

 今回のエピソードがあまりに不可解だったせいか、「なぜナディはそうまでして、エリスを守ってウイニャイマルカを目指そうとするのか?」という部分がかえってすんなりと受け入れられてしまったのが、さらなる不思議といえば不思議だ。
 ただ、ナディも今回の話になぞらえるように、過ぎ去ってしまったものから影響を受けているという可能性はある。もっといえば、ナディが「エリスは私が守る」と繰り返すこと自体が、何かの伏線なのかもしれないと思うようになった。
関連タグ: アニメ エル・カザド 百合

エル・カザド 第17話 「追い詰める女」 感想

ナディ&エリス
脚本:西園悟
作画監督:落合瞳・門智昭(メカ)
絵コンテ・演出:有江勇樹

 前回との落差が凄い、カッチリとした構成・演出が印象的な回。作画の質も高い。
 ナディの生業である「賞金稼ぎ」としての仕事ぶりを、エリスが目の当たりにすることで、これまでは見えなかったナディの一面を知る。それを受けてのラストのやり取りが、ナディの見事なコケっぷりと同様、とても心に残るものだった。

 今回のあらすじ:
 「旅を続けるにも、先立つものがなければ」と頭を悩ますナディに、本業の賞金稼ぎを提案するエリス。てっとりばやく現金を調達したい二人は、組織の金を持ち逃げした賞金首・ゲレーロの足取りを追いはじめる。
 しかし、同じターゲットを狙うリカルドとリリオとに鉢合わせし、賞金は山分けという約束で手を組むことに。
 ゲレーロの住処をつきとめたこの賞金稼ぎたちは、彼のマンションを見張ることにする。だが、エリスたちがゲレーロを狙っていることを知ったL・Aが先行し、マンションに侵入してゲレーロを襲う。銃声を聞きつけ、マンションに突入したナディとリカルドをよそに、ベランダから現れてL・Aを制止するエリス。
 車で逃走を図ったゲレーロが、リリオの乗った車に衝突しかけるのをみて、その前に立ちふさがり、力を使って阻止するエリス。その事態を目にしてあわてて駆け寄ってくるナディだが、そちらへ向けてしぶとくもゲレーロが発砲し、ナディは倒れる。なおもエリスに銃口を向けるゲレーロを、リカルドが仕留める。倒れて動かないナディに、驚いて駆け寄るエリス。だがナディは、エリスの力によって氷結した路面に足を滑らせ、転んだだけだった。
 賞金の分け前をうけとり、リカルドたちと別れてまた旅立つ、ナディとエリス。ナディの生業の危険さを思い知ったエリスは、賞金稼ぎの仕事をしろなどとは「もう二度と言わないから」と告げる。

 考えてみれば、主役のひとりがこんなことで死ぬはずもないのだが、それにしてもナディが撃たれた(と思った)ときには素でびっくりした。コケただけだなんて、私の純情を返してくれ! いや、無事で良かったけれども……
 ナディが倒れてから、無事だと知るまで、エリスのこれほど豊かな表情を見たのははじめてだった気がする。笑っていても表情に乏しく、何を考えているのかがわからない子という印象があったから。まぁ、親しい人が前ぶれもなく死ぬ(かもしれない)というのは、エリスでなくとも心臓がとまるほど動転するもの。だからなおのこと、「生きていてよかった」という思いが、逆にナディの存在の大きさをエリスに教えたんだろう。

 ナディから顔をそむけるようにして「もう二度と言わないから」というエリスに、ナディが「いえっさ」と答える場面は、何か胸がきゅんとしたなぁ。ナディはきっと、これまでずっと賞金稼ぎをつづけてきて、こんなふうに言われたのははじめてだと思うんだ。演出のよさも光っていた。

 今回は、策士のお兄さんとお姉さんたちはおとなしかった。ブルーアイズが、ナディから離れたエリスを確保しようとせず、なりゆきを見守ったのは、どんな理由からだろう? 彼女もまた、属する組織とはまた別の思惑によって動いているようにみえるので、結局はローゼンバーグと同様、エリスの能力の引き金をひく存在としてナディを利用したいのか……でも、ブルーアイズの口ぶりからして、ナディは単なる使い捨てのボディガードではないとも感じるんだよなぁ。

 さて、今期はエル・カザド&リリカルなのはを含めて10本ほどアニメを見ていて、個人的には豊作ながら、このブログ的に現在イチ押しのアニメがこれ。本日発売のDVD1巻+サントラ1巻ももちろん予約済みなのだが、ここでもしれっとプッシュしておきます。

テレビアニメ『エル・カザド』DVD 1 (初回限定盤)

監督:真下耕一
発売日:2007/07/25
参考価格:6,090
価格:4,568
OFF : 1,522 (25%)

エル・カザド オリジナルサウンドトラック1

アーティスト:TVサントラ
発売日:2007/07/25
価格:3,045
関連タグ: アニメ エル・カザド 百合

エル・カザド 第16話 「怒る女」 感想

エリス&L・A
脚本:川崎ヒロユキ
作画監督:毬雄一・才木康寛(メカ)
絵コンテ:高村雄太
演出:太田知章

 凄いっ! こんな素敵な回し蹴りは、見たことがないっ!
 いや、これはナディみたいなサクラじゃなくて、マジで感動した。エリスは地味にマジックなんてやるよりも、その人間ばなれした身体能力をつかって見世物でもやったほうが、ずっと儲かるはずだ。
 しかし、なんというブチギレっぷり……私がナディだったら、しばらくエリスを「さん」づけで呼んでしまうだろうと思うほど怖かった。

 今回のあらすじ……
 ブルーアイズに銀行口座を凍結され、文無しになってしまったナディとエリス。やむなく、アミーゴ・タコスのチェーン店でバイトを始める。
 そこへ、客としてやってくるリカルドとリリオ。クライアントを失ったリカルドは賞金首を捕まえるため、ナディはアミーゴ・タコスのチラシ配りのため、それぞれ相方を残して店を離れてしまう。おまけに、店長までもが銀行へ出かけてしまい、エリスとリリオが留守番をするはめに。
 そこへ同じく、客として現れたL・A。危険を感じてリリオを奥へ隠すエリスだが、自分は仕事の合間に、L・Aから執拗にからまれる。
 客がいなくなり、人気のなくなった店内で、対峙する二人。エリスの目の前で、おもしろがってインカローズの原石を壊そうとするL・A。エリスは、ナディの助言──「自分が嫌だと思った時は、ビシッとやんなきゃダメなのよ」──を思い出し、凶器(ポット)で殴打→平手打ち→回し蹴りの三段攻撃でL・Aを撃沈する。
 そこへあわてて戻ってきたナディとリカルドが、一部始終を目撃。なお怒りのおさまらないエリスを、焦ったナディが制止する。ナディから銃口を向けられたL・Aは、エリスの知らない「ウイニャイマルカ」の在り処を、自分は知っていると言う。
 店長と別れ、また旅立つナディとエリス。「怒ってもいいけど、少しは手加減しなよ」と教えるナディに、自分がもった怒りの感情を、はじめて自覚するエリス。

 最近、気づくとタコスの歌を口ずさんでしまっていて、非常に危険。「エヘッ♪」までキッチリ歌っているのを、いつか他人に聴かれてしまう予感……

 「……私がやる」「みっずぅっ!」にはじまり、今回のエリスはいつになくノリノリだ。居眠りしかけているナディの前で、いつもより饒舌に自分の話をしていたり、妙に考え込んでいる様子だったりするところも気になっていた。それでこの締め方。
 エリスの変化・成長を描いているといえばそうなのだろうが、ナディからは、自分の感情を知るといった必要な影響を受けるばかりでなく、たとえば足癖の悪さなんかもしっかりと吸収しているらしい。エリスが、ヤンキー座りとかガニ股まで真似しだしたらどうしよう……

 一方、ナディもいっそうお姉さんっぽくなってきているのが、非常にニヤニヤできるところ。でもミレイユみたいにズバッと言うんじゃなくて、たとえばエリスが、自分は普通ではないからと言ったときの、「それ、あんまり言わない方がいいかなっ」という言い方に、ナディの人柄を感じた。いや、べつにミレイユ姐さんがキツいと言いたいわけでは……
 ただ、「普通じゃないとか人間じゃないとか思うな」って意見するのも、場合によっては押しつけにしかならないよなぁと納得させられたというか。

 たがが外れたようにL・Aをボコっていたエリスが、ナディに制止されてハッと我に返る、ってのがわたし的にはちょっとした萌えシチュだったんだけど、こと今回にかぎってはむしろ「惜しかった」と思ったのも事実。L・Aの奴、エリスにだけは害をなさないと思っていたのに私の買いかぶりだった……
 L・Aはウイニャイマルカについて、エリス以上のことを知っていると言うが、現時点ではあからさまなブラフとしか受け取れない。13話では、何も知らない風だったし……エリスはそれを鵜呑みにしてしまったのだろうか?
関連タグ: エル・カザド アニメ 百合

エル・カザド 第15話 「逆らう女」 感想

ナディ&エリス
脚本:川崎ヒロユキ
作画監督:佐々木睦美・門智昭(メカ)
絵コンテ・演出:平田豊

 なんという百合展開。手つなぎ(7話)→抱擁(13話)→急接近(今回)ときたら、次はもうわかっているよね?
 温泉で露天風呂に入ろうとしたら、こんなふうに寄りそっている百合カポーがいたとする……邪魔にならないように静かに立ち去る、以外の選択肢はない。それほどただなら〜ぬ雰囲気が漂い中。あろうことか水着を着ているとはいえ所詮はビキニ、ふつうに素肌と素肌が密着しまくりにちがいないんですよ!

 さて、前々回の流れを踏まえて、エリスの出生にまつわる秘密を、本人に告げることができないでいるナディ。なぜ話せないのか? その事実を知ったエリスが、自分に背を向けて去っていってしまうという夢を見て、話さなければならないと思うのに切り出すことができない。
 一方、ブルーアイズたちとはまた別の一派が、政治家の汚職がらみでローゼンバーグを失脚させることに成功していた。
 「プロジェクト・リヴァイアサン」はもともと、中央情報局による国家ぐるみの計画だった。予期せぬ事故が原因で中止され、プロジェクトチームは縮小、情報局の一部署──R-331として、その名をとどめている。この計画を、以降もひそかに動かしていたローゼンバーグこそが、彼女たちにとって危険な存在だったのだ。
 プロジェクトの事実上の凍結を受けて、議会でエリスの「保護」が決議された。その命によって、ブルーアイズはナディを呼び出す。契約の終了を告げるブルーアイズに対し、差し出された報酬をうけとらず、エリスの引渡しを拒むナディ。
 そのとき、エリスの前に、L・Aが再び姿を現す。そこへ戻ってきたナディは、エリスがすでに何度も彼と会っていたこと、そして自分自身の出生にまつわる秘密を聴かされていたことを知る。
 L・Aが去り、居合わせたリカルドたち──ローゼンバーグの失脚とともに、クライアントとの契約が切れた──とも別れた後、温泉に浸かりながら、お互いにその秘密を知っていたことについて話すナディとエリス。自分が人間ではないのをイヤだと思わないか、と尋ねるエリスに、「そんな切ないこと、言わないで」と否定するナディ。

 ナディが、エリスが魔女であることも普通に知っていた件。私もうろくしすぎ。
 ところで、エリスにいわせると、魔女とは人間ではないのか? 遺伝子操作によってつくられた人間だから「人間ではない」という意味なのだとしても、L・Aの歪んだ優越意識とは対照的に、ずいぶんと自虐的な言い方だと思った。
 出生にまつわる秘密についても、訊かれなかったから言わなかっただけと答えてはいるにせよ、少なくとも「ナディにイヤだと思われるかも」という危惧がエリスの側にもあったんだろう。そう考えると、お互いに「本当のことを話したら、相手が離れていくかもしれない」という逡巡があったわけだ。それを一挙に解消してしまったL・Aの登場は、彼の意に反して、結果的にナディとエリスの絆を強める方向に働いてしまっているw

 しかしながら、ナディがエリスと一緒にいようと決心するのも、エリスがナディに懐くのも、経緯を考えれば納得はできるのだが、何か腑に落ちきらないものを感じるのも本当。とくにナディの動機について。
 言い方は悪いが、この二人において、ナディの側には何ら見返りのない状況だと思う。情に厚くてエリスのことも好きで、その境遇にも同情(という言葉がダメなら共感)していて、もう放ってはおけない、得体の知れない連中にも渡せないというのは、もちろんわかるんだけど……そこから「命にかえても守る」とか、あまつさえ悪夢を見て「待って。行かないで、エリス!」とかになると、話がちょい飛躍したと感じてしまう。
 つまり、描写不足というより、たとえるならパズルのピースが足りていないような感覚。やはり、ナディサイドの過去話をはじめとした描写がもっと欲しい。ナディはどこからきて、何をやってきていて、何をしたい人なのか? それこそがストーリーの土台の部分であり、その辺りはこれからだろう。
 あとは、
(1)プロジェクト・リヴァイアサンが頓挫にいたった原因とされる事故の詳細。
(2)ブルーアイズが属する組織なり何なりの内容。
(3)エリスのオリジナルとなった魔女について。
(4)「魔女は滅びた」という言明の真偽と、もし事実ならその経緯。(2)とも関連する。
(5)ローゼンバーグの背景と目的。
さしあたり思いつく範囲で、この辺も疑問かな。しかし私にとって問題なのは、
(6)今後、ブルーアイズが正しく活躍できる日はくるのか?
ということだ……セクシーなお姉さんキャラは、カッコよく戦うためにこそ存在すると思うんだ。なんてったって久川キャラなんだから、このままでは終わらないと確信している。
関連タグ: 百合 アニメ エル・カザド

エル・カザド 第14話 「メイプルリーフ」 感想

エリス
脚本:金巻兼一,作画監督:遠藤大輔・才木康寛(メカ),絵コンテ・演出:川面真也

 題して「博士の異常な愛情 または私は如何にして堅物であるのを止めてロリータを愛するようになったか」──つめたい計算機のような男・シュナイダー博士が、少女を愛するようになる過程を、克明に描いたドキュメント。
 視聴者にとって結末は明らかとはいえ、そのきわどさゆえにインパクトは大。

 今回は、ナディがまったく登場せず、エリスの過去──博士と過ごした日々、その顛末が語られる。
 ローゼンバーグの依頼を受けたハインツ・シュナイダー博士にとって、「検体」にすぎない幼いエリスは、しかし意思を持っているがゆえに、彼の思いどおりにはならないでいた。だが、「心には心を」とのローゼンバーグの助言に従って、博士がエリスに贈り物をしたことがきっかけとなり、二人の関係は変わり始める。
 やがて、10年という歳月を共に過ごした博士とエリスは、次第に心を通わせるようになっていた。さらに、エリスがもつ魔女の力の目覚めを機に、自分が彼女を愛していることに気づく博士。
 エリスが口にした「好き」という言葉によって、共に逃げ出すことを決意した彼は、しかし、銃弾で命を落とす。

 湖の、光るさざ波を眺めつつ、
エリス「きれいだね」
博士「ああ」
のやり取りに、NOIRの「波の音」の回を思い出したのは私だけだろうか。きれいだと言ったのはどちらのことなのか……

 そして、ローゼンバーグの趣味の悪さに笑った。お堅いシュナイダー博士を、10年がかりで揺さぶりをかけてロリコンに目覚めさせた挙句、ああもあっさりと射殺とは……
 だが、人生のまさに最高の瞬間に死ねるなんて、このハンバートは幸福だったにちがいない。

 おそらくローゼンバーグにとって、博士を殺すことは、ぬいぐるみを壊すことと同等の意味合いしかなかっただろうと思う。つまり、エリスの覚醒を促す手段にすぎなかった。エリスの大切なものを破壊することが、魔女としての覚醒の引き金になると考えた結果であり、事実、そのとおりにもなっている。
 彼がブルーアイズの動向に手をこまねいているのも、つまりナディに手出しをしないでいるのも、理由はそこから類推できるものかもしれない。

 ただ、あのような中途半端なラストでは、ミスリードを疑わずにはいられないのも事実。
 たとえば、仮に博士が生きていたとしても何ら不思議はない(事実、エリスは壊されたぬいぐるみも修復しようとしていた)し、そもそもナディとエリスの旅がゆきつく先がこの程度の秘密でしかないのなら、それを目にしたであろうナターリアの取り乱しようが解せないんだよね。博士が死んだ後で何かが起こり、その描かれていない部分こそが肝心という可能性もある。
 いずれにせよ、エリスの失った記憶がカギになるだろう。

 あまり関係ないが、今回の回想を見て私の頭には、

    シュナイダー
      ↓↑
ナディ→←エリス←L・A
      ↑
   ローゼンバーグ

という地獄絵図が浮かんだ……エリスからは何か、変態を引き寄せるフェロモンのようなものが発しているのではなかろうか?
 生命の危険とは別の意味で、ナディの護衛は必要なのかもしれないと思ったエピソードだった。
関連タグ: アニメ エル・カザド
「その花びらにくちづけを」応援バナー

FC2Ad

相続 FC2ブログ 紹介予定派遣 会社設立