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エル・カザド 第13話 「隠す女」 感想

ナディ
脚本:金巻兼一,作画監督:菊池洋子・才木康寛(メカ),絵コンテ・演出:澤井幸次

 離れ離れになっていたナディを見つけるなり、駆け寄って抱きつくエリス。その頭を撫でてあげるナディの優しい表情に、かなりグッときたですよ。ナディの魅力にめざめたかも……
 ラストの「ま〜だ」「まだか……」「そっちも!」「こっちもか……」は、ママとアホの子にしか見えませんでした!

 簡単なあらすじ。
 伝染病が原因で封鎖されたという町に、たどりついたナディとエリス。荒廃しきった町の、中心部にそびえる奇妙な塔に、エリスはなぜか惹きつけられる。そこへ近づこうとするものの、侵入者を排除しようとする敵の襲撃を受け、二人はいったん離れ離れに。
 その塔を前から知っており、また呼ばれているようにも感じたエリスは、そこでL・Aに再会する。彼は、エリスが人工的につくりだされた魔女であることを明かしたうえで、そのようにしてつくられた子供はたくさんいたが、今ではエリスと自分のふたりだけしか存在しないのだと語る。自分と一緒に行こうというL・Aの誘いを拒み、ウイニャイマルカへ向かうと告げるエリス。
 一方、エリスを捜して、その塔がある建物(何かの研究施設の跡?)に侵入したナディは、そこで大量の人骨と、何枚かのスライドを発見する。そこに写っている、幼い子どもたちの姿に、衝撃を受けるナディ。彼女は人骨の正体に気づき、それらのスライドを燃やしてしまう。
 町を出て、野宿するナディとエリス。はからずも知りえた真実を、お互いに打ち明けようとはしない。ナディは、エリスが町で、自分自身に関する何かを知ったのかもしれないと感じる。だがそれを尋ねることはせず、ただエリスのことは自分が守るのだと心の中で誓う。

 予想よりも展開が速い。ただ、これまでに、ナディとエリスの二人旅に焦点を絞って描いてきたために、守り守られる関係にも説得力をもたせることができているのが効いていると思う。ナディがエリスに同行する理由が、ブルーアイズとの契約から自分の意志へとシフトしつつあるのも、それがあるからこそ納得できるというか。

 今回のポイントは、これまでローゼンバーグやブルーアイズによってほのめかされるだけだった情報を、そんなことは知るよしもなく旅してきたナディとエリスが、思いがけず知ることになったという点だろう。ブルーアイズの口から知らされるものと予想していたので、これは少し意外だった。
 といっても、ナディとエリスはそれぞれ別の形で真実の一端に触れたのであり、二人の認識にははっきりとした差ができている。ナディからすれば、スライドに写っているものと人骨を関連づけただけでは、「エリスがあの変な力に絡んで実験材料か何かにされており、『博士』を殺して逃げ出してきたのだろう」程度の認識にしかならないように思う。エリスはエリスで、本当に重要なことはナディに話そうとしないという。
 ナディがどのタイミングで、エリスの正体を知るかが重要だと私は思っていて、それが二人の距離を埋めるのか、むしろ引き離すのか……いずれにせよ、わざわざ二人を別行動させて隠し事をさせるということは、少なくとも今はそのときではないということなのかな。

 ひとつ思ったのは、スライドに写っていた子どもたちの生き残りがエリスだという情報だけで、これまで一緒に旅してきたとはいえ、「命にかえても守る」とまで思えるものだろうか? これまでだって命がけだったといえばそうだし、人情の範疇ともいえるにせよ、塔に引き寄せられていくエリスを思わず引き止める辺りのシーンも、ちょっと気になる描写だった。ナディの出自にも深くかかわる部分なのかもしれないと思っている。
関連タグ: アニメ エル・カザド 百合

『コミック百合姫S』 VOL.1 感想

コミック百合姫S (エス) 2007年 08月号 [雑誌]

発行:一迅社
発売日:2007/06/18
価格:\880

 『百合姫』姉妹誌の創刊号。
 最初に詳細を目にしたときは、「宮下未紀とあらきかなおと玄鉄絢の百合漫画が、同じ雑誌で読めるなんてスゲエ……私のために創刊された雑誌にちがいない!」と思ったものだが、それが本当に出てしまうとは……
 ボリュームも本誌と変わらず、内容としても軒並み楽しく読めた。本誌とのコンセプトの違いは、わりかし明瞭かと思う。
 表紙が、本誌ほど百合百合していないのも特徴か。人前でもコソコソしながら読まなくていいのが、嬉しいような物足りないようなw ただこれから濃くなっていく可能性もあるので、油断はできない。

 百合姫VOL.8の感想を書いていなかったのに今さら気づいて焦っているが、とりあえず、とくに印象に残った作品の感想だけでも書いておく。

 宮下未紀 「マイナスりてらしー」。次号に作者の名前がないので、いちおう読みきりと判断して解釈。
 これは要するに、疫病神に愛されている女の子の話、ということになるのだろうか? 「マイナス金運」が出てきた時点でオチがなんとなく読めてしまったものの、とても面白かった。
 謎めいたメイドさんが、はたして真相に気づいているのかどうかが気にかかる。お嬢様が突き飛ばされたときの、凄みのある目つきを見てしまうと、まったくの無自覚とも思えなくなる。さらに、自分だけが「マイナス金運」の影響を受けていないのに何ら疑問をいだいていないし、康光との初対面のシーンをみると、美晴はなぜか傷だらけなのだ。そしてなにより、「(私以外は)お嬢様にお近づきにならないでください」という本人の望むそのままの状況が完璧に実現しているわけで、そう考えるとなかなかにホラーな背景も想像できてしまう。
 ところで、ピクシーゲイルの続きも早く描いて欲しいな♪ ……お願いしますorz

 柏原麻実 「フォーチュン・リング」。正統派(?)な百合漫画。
 これはドキドキするほどエロい。直接的なスキンシップがなくても、ここまでエロい雰囲気が醸せるんだなぁ……
 わりかしフレンドリーに接してもらっているにもかかわらず、好きな先輩との間に張りつめた糸のような緊張感があって、そこがたまらない。もう今にも、口から本心がこぼれてきそうなのに、そうならないのが良い。
 制服のスカートが長すぎるだろうと思ったが、作者がロングスカート萌えなら仕方ないな!

 あらきかなお 「ポエムに恋して」
 順番違っ! ものごとには段取りってものが……と何度もツッコみたくなる、アグレッシブすぎる主人公がかなり笑えた。せめてスカートに顔をつっこむ前に自己紹介しようよっていうか……まぁいっか。
 『夢みたいな星みたいな』も女の子同士でイチャイチャしている姿がすごく可愛くて、でもそれだけじゃなくて恋愛感情をハッキリと描いているところが好きだったから、この漫画もこのままの方向性で暴走してほしいな。あと、適度に(?)変態なのも大好きです!

 吉富昭仁 「SUIKA」
 スイカ風呂……エロい? エロいかなぁ……
「赤くてドロドロ、内臓みたく、キンモくってさ!」
「な…なんか甘くてベトベトして…やらしい…」
粘膜か! 粘膜なのか! いったんそう思い始めると、ものすごくエロく思えてくるから困る。さわやかなラブストーリーと夏の風景を展開しつつ、そんな濃密なイメージを挿入されると、思考がグラグラと揺さぶられるような。
 『チャンピオンREDいちご』に載っていたこの人の百合漫画も、わけのわからないエロスに満ちていたなぁ。「異星人は女同士で子供を作れるんだよ。だからさ…私の子供、産んでみない?」と先輩から迫られる場面が、よくわからんが凄かった。
 なんだろね、総じて発想がヤバい。

 玄鉄絢 「interface」
 とりあえず、あんな素敵な告白をされてしまったら、追いかけずにはいられないだろう。なんだかとても玄鉄絢だ。
 小学生同士の百合かぁと思いきや、またきわどい……いや、意外性のあるお話。何か脳裏で、防護マスクをかぶった人が「ロリコンは病気です」って言ってくるんだけど、女同士だし、先生は墓まで持ってくつもりでいたんだからべつに問題ないだろう。ないんだよ。
 先生がえなちゃんに会わせてくれなかったのは、むしろ優しさだと私は思ったんだけど、どうなんだろう。
 また、冒頭とラストで、タイトルの意味というかニュアンスが変わっているのは面白いところ。うまいなぁと思ってしまう。

 石見翔子 「flower*flower」
 これがとても良かった。冒頭でアッサリと、「女装男はおとといきやがってください」なる名言が生まれてしまったのはさておき……「人と人とは簡単にはわかりあえないよね」というような主題を、安直に同性愛の困難として描かずに、文化の違いだったり、生まれや身分の問題だったり、もっと普遍的なアプローチで描こうとしているのが良いと思った。
 「女同士だからうまくいかない」という描き方をした場合、男女でも外国人でも大人でも子供でも、コミュニケーションには必ずといっていいほどギャップがあるんだということは逆に隠されてしまって、見えにくくなった気がする。それに、第一皇子が女装趣味だったり、第二皇女にあたりまえのように同性結婚を認めていたりという価値観をもつ国の、エキゾチックな風貌をしている皇女をあえて「主人公」として描くことで、単に「変な国に嫁がされた、ワガママなお姫様の話」にしてしまわない点もうまいと思う。むしろお姫様の価値観の方を、相対化するのに成功している。
 なにより作者のバランス感覚と、優しい視線が感じられる。この辺りは、志村貴子に近い印象を受けたかな。

 何か書きたりない気がするので、また後で追記するかも。
 あと、ゲーム紹介記事を隅々まで読んだ。なんにしても、百合要素に焦点を絞った紹介・情報はありがたい。
 アオイシロは、発売日も決まらないうちから気前よくCGを出しているなぁ。梢子と保美がストレッチしているシーンの一枚絵、脚を開かせて密着とかエロい。百合姫Vol.9からの連載も楽しみだ!
 ソルフェージュも余力があれば、原画家の短編を載せてみるとか……発売前は厳しいか。
関連タグ: 百合 漫画 百合姫 ソルフェージュ アオイシロ

ゲームの話題など

 まずは本題から。
 現在、購入予定の新作ゲームを適当にピックアップ。『アオイシロ』と『ソルフェージュ』は除く。

■[PC18禁] 続・殺戮のジャンゴ ─地獄の賞金首─公式 ※音に注意)
 リリィ・サルバターナというキャラがレズビアンらしい。まあ、単純に面白そうだというのと、ライターが気になるので買う。

■[PC18禁] 恋夏 〜れんげ〜公式
 第三章が百合ENDなら私の勝ち。たとえ他の要素がダメダメでも私の勝ち。

■[PS2] 一騎当千 Shining Dragon公式
 公式のギャラリーでムービーが見られるのだが、格ゲーは普段やらないので出来の判断がつかない。正直、関羽で戦えればあとは気にしない。ただ、『舞-乙HiME 乙女舞闘史』すらまだ積んでいるので、後回しにするかも。
 特典テレカに関羽×劉備のエロ絵がないのはおかしい!

 百合姫Sを読んでいたら、シムーンのゲーム版がすでに発売されているのに気づいた。なんという忘れっぷり。これも買わないと……
 ゲットしたら、まずはネヴィリル様から攻略したい。

 ところで先日、とあるエロゲー(いわゆる調教ゲー)の体験版をプレイしていたら、男主人公の調教師が「調律師」と呼ばれていて吹いた。某白の国のお姫様を連想してしまったが最後、ノンストップ妄想におちいりゲーム内容がまったく頭に入らなかった。どうしてくれるんだ!

 「調教する方もされる方も美少女」という調教SLGがあったらいいのになぁ。しかも単なる主従ではなく、愛のある関係。
 最近では『カスタム隷奴F』が、あるていど該当しうると思うが、あれはフタナリが苦手だと、プレイのバリエーションが限られてしまうのが惜しい。女同士ならではの絡みが少ないし、レズものとしてみるといまいちだと思う。中断しているのは、単に作業プレイに疲れたせいだけど……
 逆にフタナリがいけてSM好きな人なら、良作かもね。

 最近は、数少ないレズもの以外のエロゲーをあまりやらなくなったが、調教ものと3Dエロゲーだけはつい気になってしまう。とりわけ3Dエロゲーは、『人工少女2』にハマって以来、イリュゲーは出たらとりあえず買っている。こないだも『すくぅ〜るメイト』を、遊ぶ時間もないのに買ってしまった。
 そういえば、すくぅ〜るメイトもヒロイン同士でHできると聞いたのだが、どうなんだろう?

 本来ならこれではなくて、『桃華月憚』ゲーム版(原作)のほうを買おうと思っていたのだが、こちらは巷の評判を見てスルーしてしまった。どうせ完全版が出るだろう。それまでブランドが生き残っていたらの話だが……
 アニメ版の録画すら消化できていないし、もっと時間が欲しいなぁ。そろそろ、ゲームは積むものじゃなくて遊ぶものだということを忘れそうだ。
関連タグ: 百合 ゲーム シムーン 一騎当千 続・殺戮のジャンゴ 恋夏 レズビアン

『ソルフェージュ』 公式サイト更新&デモムービー

 工画堂『ソルフェージュ』公式サイト( http://www.kogado.com/html/kuroneko/sol/ )にて、今月29日に発売予定のプレリュードディスク『ソルフェージュ〜Overture〜』のデモムービーが公開されていた。
 ちなみにOvertureは予約済み。楽しみ!

 さっそくデモをダウンロード。榊原ゆいの明るい主題歌もあってか、思ったよりギャルゲしていて楽しそうで、期待が高まる高まる。やっぱ絵が良いな!
 メインヒロインっぽい先輩が美人すぎて困る。ビジュアル的に好みなのは本来、黒髪ロングのはずなのに……

 「女の子同士の友情物語」を前面に押し出しているが、具体的にどの程度までヒロインと関わっていけるのか、ぶっちゃけ百合ものとしてはどんなもんなのか? という点が、やはり気になるところ。今後、詳細がもっと出てくれば、ゲーム性や物語性、またソルフェージュならではの部分にも目が向いていくだろうけれど。
 まだチラ見した程度で詳しく読んでいないのだが、『百合姫S』創刊号にも紹介記事を載せているくらいだから、それなりに期待していていいのだろうと思う。思いたい。

■関連してそうな記事を適当に

工画堂スタジオ、WIN「ソルフェージュ」のプレリュードディスク
「ソルフェージュ 〜Overture〜」6月29日発売
http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20070615/sol.htm
工画堂スタジオ、『ソルフェージュ 〜overture〜』を6月29日に発売 / ファミ通.com
http://www.famitsu.com/pcent/news/2007/06/15/505,1181884265,73485,0,0.html
ITmedia +D Games:前奏曲を奏でるプレリュードディスク「ソルフェージュ 〜Overture〜」を発売
http://plusd.itmedia.co.jp/games/articles/0706/15/news088.html
関連タグ: 百合 ゲーム ソルフェージュ

魔法少女リリカルなのはStrikerS 第12話 「ナンバーズ」 感想

なのは&女の子
絵コンテ:杉山正樹,演出:園田雅裕,作画監督:倉橋希

 ティアナたちは、アギトらに追い込まれながらもヴィータ・リインと合流し、形勢を逆転する。取り逃がしかけたルーテシアとアギトを逮捕したのと時を同じくして、レリックと、それを運んできた女の子(=マテリアル?)を搬送中のヘリが砲撃を受ける。
 寸でのところでヘリを守ったなのはは、砲撃したスカリエッティの部下・ナンバーズを追う。ヴィータたちからケースを奪ったうえで逃げおおせるナンバーズだが、当のレリックは、ティアナの機転によってキャロに預けられていたため無事だった。
 ラストで、保護した少女を見舞うなのは。

 ナンバーズというのは、スカリエッティの秘書のお姉さんを含む、姉妹たちのようだ。ちょいワクワクしてきた。
 次から次に敵キャラ登場で、正直いって混乱してしまうが、背が高くて男っぽい人(名前がわからない)のお尻に思わず目を奪われた……良いお尻をしていらっしゃる。

 ヘリが砲撃されたシーンではビックリしたものの、その辺りの演出がいまひとつだったのもあり、正直「新たな敵が登場!」みたいな盛り上がりには欠けたと思う。結局は、六課側が目的を完遂した形になっているしね。
 レリックだけでもいったん奪われていればバランスがとれたのかもしれないが、それは八神はやて、ひいては機動六課の失点になるわけで。彼らの存在をこころよく思わず、足元をすくおうと目論むお偉いさんも出てきているので、構成としてはそれもできなかったんだろうなぁ。

 にしても、あの「マテリアル」とよばれていた女の子と、なのはにはそれなりに絡みがありそうで気になる。最終的に、フェイトのみならずなのはまで、子ども引き取っちゃったらどうするよ。もうでっかい家建てて皆で住むしかないじゃん?
関連タグ: アニメ 魔法少女リリカルなのは

エル・カザド 第12話 「撃つ男」 感想

ブルーアイズ
脚本:西園悟,作画監督:毬雄一・門智昭(メカ等),絵コンテ・演出:モリヲカヒロシ

 ブルーアイズ、地味なOLさんからセクシーお姉さんに変身。ついでにおっぱいも増量したのはずるいよなぁと思いつつ、美人だから許す。
 今後はぜひとも、エル・カザドのお色気担当として頑張っていただきたいです。で、彼女はおもにナディとエリスのどちらと絡むの? もちろん性的な意味で。
 個人的には、今後のためにもエリスを手なずけようとして、見事に振られる役回りを期待。
エリス「ナディ、ブルーアイズがきもいのー」

 それはともかく、ブルーアイズの今後の動向が、ひとつのポイントとなりそう。

 さて前回、登場した刺客たちによって、冒頭から激しい銃撃を受けているエリスとナディ。ブルーアイズと連絡をつけるため、オルテガというガンマニアの改造車に乗り込んで電話を借りるも、その間に二人の車は炎に包まれてしまう。
 オルテガの改造車で逃走を始めた二人に、電話口のむこうのブルーアイズは、「夜明けとともに攻撃はやむと断言できる。それまでは逃げきれ」と告げる。
 エリスのガイドに従って進むうち、敵の待ち伏せにあった車は、いともたやすく装甲をはぎ落とされ、銃弾を浴びる。エリスは力を使って車をふたたび動かそうと試みるが、一方でオルテガの必死の祈りが届いたのかどうか、夜明けが訪れる……

 オルテガはキモ可愛いというか憎めないキャラだが、どさくさにまぎれてエリスの唇を奪おうとしたのは許せんなw でも、自慢のナントカ二号の修理代が、ナディの手袋とチューだなんてのも不憫すぎる……それでも本人の心には幸福がある。きっとそれで十分。
 にしても、エリスは変なのにばかりモテるなぁ。おかげで命拾いできてラッキーなのか、そうじゃないのか。

 前回、ブルーアイズが属する組織の、過激派勢力にあたる女性が口にした言葉──「夜の掟」の内容も示唆されている。夜は魔女の時間であり、なにものにも束縛されない自由な時間であるという、彼らの原則。
 でも、そのような強行策がまかり通るなら、議会による議決なんて意味ないじゃないか。その掟を行使した場合、代償はあるのかどうか?

 また、組織の性質なり意義がよくわからない。夜に自由を得る資格がある=魔女ということだが、第4話でブルーアイズ自身が、魔女はすでに滅びたと口にしていた記憶がある。彼らこそが、滅びたはずの魔女の末裔だったりするのかもしれないが、それがエリスを危険視する理由もよくわからない。
 仮に、彼らが組織だってコントロールしている魔女の力を、他から悪用されては困るということなのだとすれば、エリスという存在にとっては少なくとも味方ではない。そこに属するブルーアイズも、その指示で動くナディですらも同様ということになる。

 それ以前にブルーアイズも、たんなるスパイではなく、魔女かそれに類する存在という可能性があるのか。ナディはどうなんだ? この辺りから、ナディの過去との関連性も気になるところだ。
関連タグ: アニメ エル・カザド

MURDER PRINCESS 第3話 「帰還」 感想

アリタ&ミラノ
脚本:浦畑達彦
絵コンテ:山本秀世
演出:太田知章
作画監督:天埼まなむ

 OVA 『MURDER PRINCESS』( http://www.murderprincess.com/ )の第3巻。2話までの感想は こちら
 ささいなことから、侍女のミラノ(中身はアリタ姫)と喧嘩してしまったアリタ姫(中身は女賞金稼ぎ・ファリス)。憂さ晴らしのようにゴブリン退治へむかうが、その隙にミラノが、アカマシらに拉致されてしまう。
 アカマシの研究施設に乗り込んだアリタは、ミラノを人質に取られて武器を捨てる。窮地に陥った二人を救ったのは、行方不明になっていた姫の兄・カイト王子だった……

 面白いのか面白くないのか、あいかわらず微妙なラインだ。ストーリー展開が妙に間延びしていると思うし、バトルもいまひとつ盛り上がらない。
 ただ個人的には、「体を張って侍女を守る姫」というのがいたくツボなので、ついつい続きが気になってしまう。ミラノも可愛いしな……中身は王女と賞金稼ぎなのだから、百合としては一粒で二度おいしいとも言える。

 今回も、王位継承権をもつ兄が帰ればアリタはいなくなるのだと考えて、複雑な気持ちになってしまうミラノとか、自分を助けようとして満身創痍のアリタを見て涙を浮かべるミラノなど、なかなか良い描写があって楽しめた。アリタもなんだかんだで、ミラノにご執心のようであり。
 正体を隠してカイト王子が助けにきたというのに、彼を完全にスルーしてアリタに抱きつくミラノには思わず笑ってしまったが……王子からすれば、「どなたですか?」くらい訊いて欲しかったかもしれない。

 ともあれ、ミラノの心の拠りどころはふたついらない──加えて、カイト王子が戻ればアリタはお役御免となってしまうので、帰還した兄・カイト王子とは偽者であると予想。といっても姫の実兄なので、生きているに越したことはないだろうけれど。
MURDER PRINCESS DVD 3
MURDER PRINCESS DVD 3
関連タグ: アニメ 百合 MURDER-PRINCESS OVA

魔法少女リリカルなのはStrikerS 第11話 「機動六課のある休日(後編)」 感想

はやて
絵コンテ:静野孔文
演出:宮崎修治
作画監督:清水慶太

 発見されたレリックのケースと女の子は、現場に急行したなのはたちによって保護され、ヘリで搬送される。残ったフォワードたちは、もうひとつあるはずのケースを捜索するために地下水路へ。
 安全確実な保護を最優先させるはやては、しかしガジェットの襲撃による市街戦を危惧していた。案の定、空と地下水路にガジェットが出現。ヘリを離れて迎撃するなのはとフェイトは、圧倒的な数の力で足止めを食らい、この間に敵の主力がヘリか地下水路に向かっていると推測。これに対処しようとするはやての判断を受けて、クロノ提督がはやての限定解除を条件つきで承認。
 一方、地下水路でギンガと合流したのち、ケースを発見するフォワードたち。しかしそこに現れたルーテシアによって横取りされ、阻止しようとしたところへアギトが登場。

 そろそろ、キャラの識別があやうくなってまいりました。メインに絞って話を追っていけば、ついていけないということはないものの、敵側のキャラや構成については、内情が見えないのもあって憶えにくい。ちょい多すぎじゃないですかね。

 また今回は、スバルのお姉さん・ギンガが本格的に話に絡んできている。落ち着いた雰囲気のわりに、頼れるお姉さんな印象。変身シーンを省略されたのには泣いた! トラック横転事故の現場の遺留品から、「人造魔導師計画」との関連を察知し、保護された少女は人造魔導師の素材としてつくりだされた子どもだと推測しているようだ。

 そしてはやての、後手に回らないという素早い判断もさることながら、限定解除以降の馬鹿力(?)にはかなりのインパクトが。とんでもなさすぎて笑ってしまったが、そういえば魔導師ランクでは六課最強なんだっけ?

 クライマックス、地下水路で遭遇した敵に圧倒されるフォワードたちを見て「面白くなってきた!」と思ったのに、アギトの変なノリに気勢をそがれてしまってポカーンでした。リインみたいなちっこいキャラなんだけど、「うるさいっ!」プチッて潰したくなった。
関連タグ: アニメ 魔法少女リリカルなのは

エル・カザド 第11話 「呪う女」 感想

ネコミミエリス&ナディ
脚本:川崎ヒロユキ
作画監督:佐々木睦美、門智昭(メカ)
絵コンテ・演出:有江勇樹

 魔女にまつわる伝説が多く残っているという地方の、とある村を通過することになったナディとエリス。村はいま祭の最中で、そこでは「魔女」とされる少女・ナターリアと、そして守護神チャッピー様が崇められている。
 ナターリアが、かつて世間を騒がせた「インチキ」超能力者・ナスターシャであることを見抜くナディ。しかし実は、唯一「人の記憶を読みとる」ということにかんしては、ナターリアの能力は本物だ。そして、同じように特殊な能力をもつらしいエリスに、友達になってほしいとせがむのだった。
 村人たちに過去をあばかれ、窮地に陥ったナターリアは、しかし偶然にエリスの秘密を知ることになる。その秘密をもってホワイトハウスと取引をしようとした彼女は、エリスをねらう謎の刺客たちによって命を落とす。

 さて、祭にさいして、不気味な仮面か、もしくはネコミミを身につけるように要求されたナディたち。ナディ・エリスはもちろんのこと、リリオ、L・A、そしてなんとリカルドまでがネコミミ姿を披露。
 ネコミミナディには似合っていないとコメントする一方、守護神チャッピー様は可愛いといって駆け寄る、エリスの美的感覚はぜったい変。前にも、変な人形に、熱い恋の炎を燃やしていたし……リリオはもちろんのこと、LAも可愛かったね。オッサンのネコミミには吹いた。

 キャラデザや、つかみどころのない雰囲気が、どこかエリスを思わせるナターリア。孤独な身の上から、エリスの友達になりたいと考えたようだが、そこで「なんでも買ってあげるから」などと的外れな申し出。おねーさんそれ、友達じゃなくて愛人です!
 ラストは、あまりの展開にビックリ。いくら人を騙しては金をせしめていた女の子とはいえ、救いのなさすぎる結末……可哀想なナターリア……
 ナターリアが知ったエリスの秘密、ホワイトハウスをも揺るがすはずのとびきりの情報も、これで闇に葬られた形に。

 今回、ブルーアイズが所属するらしい組織(?)も新たに登場している。
 ブルーアイズは何となく、個人的な事情からローゼンバーグを内偵しているものと想像していたので意外だ。その想像にも根拠はなかったが。
 カルト教団的な怪しい雰囲気をもつその組織には、エリスの存在を危険視する勢力もあり、今回の刺客を放ったのもおそらく彼らである。そしてプロジェクト・リヴァイサンの阻止こそが、この組織の大きな目的である模様。

 今回、一挙にストーリーが動き出したので、一見しただけではうまくまとめきれない。そこはおいおい。
関連タグ: アニメ エル・カザド

遅ればせながら……

 もう三日前ですけど、6月13日はカタハネのエファの誕生日だったんだそうです。おめでとう、エファ! 
 私も同じ6月生まれなので何か嬉しい……いえ、なんでもないです。エファすげー大好きです。

 姫様がエファに何を贈ろうかと頭を悩ませる様子が、目に浮かぶようだなぁ。デュアやアインにそれとなく(でもバレバレ)相談してみたり、ココの欲しいものを参考にしようとして、いつの間にか一緒にマカロン食べるはめになってたり。
 お金に糸目はつけないとしても、本当に相手が欲しいものをプレゼントするのは難しいこと。ベタに「プレゼントはわ・た・し♪」とか(姫様の場合は『わたくし』か)もアリだけど、アンベルはともかく姫エファにそれはちがう気がするし……悩むなぁ。なんで私が悩む必要あるのかと。

 たとえば何か、手作り系のものがいいような。どんな物でも手に入りそうなご身分だけに、そこをあえて。
 それもエファがコメントに困るくらい微妙感あふれるヘタクソな出来で、いかにもはじめて作りましたっていう頑張りが伝わってくるようなものだといい。隠れてコソコソ作って、でもヘタクソなのでなかなか渡せないという。あの姫様がそれをやるとギャップ萌えなんだぜ。
 でも、ああいう時代の生活習慣がよくわからんので、これあげるとよさげってのがパッと思い浮かばないなぁ。こんど調べてみよ。でも結局のところ、エファは姫様からのプレゼントならなんでも喜ぶと思うよねー。

 エファが人間の年齢にして何歳くらいなのかとか、クロハネ本編で言及されていたっけ?
 エファやベルはカタハネにおいて、ココとは少しちがって、人間に対する人形としてよりは、その中間を生きる存在として描かれていたように思う。かぎりなく人間に近い意識や感覚を持ちながら、永遠にも似た長い時間を生きつづける──実感としてはわかりっこないとしても、想像してみるだけで気が遠くなるようだ。
 さらに見のがせないのは、エファやベルには、ココのようには忘却が与えられないということ。どんな喜びも悲しみも、時が洗い流してしまう人間の記憶とちがって、何も忘れることがないというのはどんな気持ちがするのだろうか? とか、エファは可愛いだけではなくて、設定について考えだすととまらなくなるキャラでもある。
 ってか誕生日なのにそんなこと考えるなよって感じですねw スンマセン。

 エファの誕生日だったからというわけではなくて、一週間ほど前からチマチマとカタハネをやり直してます。ゲームは半年ほど寝かせておくと、また新鮮な気持ちで楽しめるんですよ。でもセーブデータを確認したら、実は3ヶ月くらいしか経ってなかったんですよ。まぁ面白いからよし。
 本当にチマチマとやってるので、まだ一周目の人形劇の辺り(クロハネ編はスキップ)。クロハネは、ココのコースの前にでもいっぺんにやりたい気分。
関連タグ: ゲーム カタハネ 百合

[アニメ] 魔法少女リリカルなのはStrikerS 第10話 「機動六課のある休日(前編)」

ティアナ
絵コンテ:福田道生
演出:喜多村菜穂
作画監督:飯村真一

 日々の訓練も順調な、機動六課の新人フォワード陣は、久々に休日を与えられて街へと繰り出す。スバルとティアナ、そしてエリオとキャロは、それぞれに羽を伸ばして楽しい時間を過ごす。
 一方、トラック横転事故の現場検証に立ち会っていたギンガは、遺留品として生体ポッド、それから破壊されたガジェットを目にして驚く。
 時を同じくして、路地裏にて偶然、レリックと思しきケースと、それを運んできたらしい小さな女の子を発見したキャロとエリオ。報告を受けた機動六課の面々に、休暇の平穏から一転、緊張が走る。

 朝、ルームメイトが目を覚まさないとみるや否や、馬乗りになって乳を揉みはじめるスバルのセクハラぶりにびっくり。どうせ起こすなら、もっとソフトに起こして欲しいよね……と、かつての修学旅行で同じことをやられた身としては同情を禁じえない。地震でも目が覚めない熟睡型なので、あのときは存分に晒しものにしていただきました。
 スバル&ティアナ組、そしてエリオ&キャロ組は、毎日顔をつきあわせているというのに休日までベッタリで、あれはどう見てもデートだよね。フェイトのお母さんぶりを含め、初々しく手をつないだり、思い出話に花を咲かせたりと何かとほほえましい幼少コンビ。
 対するスバルとティアナは、一緒に遊び慣れているようですっかり息が合っている。タコ焼きを「あ〜ん」して食べさせてあげるのがスバルのほうというのは、意外なようでいてすごく納得してしまった。実はティアナのほうが男らしい(?)んだもんな。

 前後編で、このまま平和なデートの光景が描かれるだけのはずもなく、終盤でさっそく事件が発生する。
 スカリエッティの言う「当たりを引いた」というのが、何を指しているのかあまりピンとこないのだが、レリックを狙って襲撃してきたガジェットを、一緒に輸送されていたあの女の子が破壊したのち逃走した……という理解でいいのかな。
 下水道を逃げてゆく女の子の姿が、在りし日のフェイトを思わせる。スバルの中の人ボイスの新キャラと合わせて、それほど重要な役回りには見えないのだが、次回以降の進展が気になるところ。
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[アニメ] エル・カザド 第10話 「天使と暮らす男」

エリス&ナディ
脚本:金巻兼一
作画監督:西城隆詞
絵コンテ・演出:平田豊

 チンピラに絡まれていたアントニオを助けたのがきっかけで、アミーゴ・タコスの支店を営むアントニオとマルガリータの夫婦と知り合ったナディたち。
 もともとアントニオは、刑務所で知り合ったマルケスから、マルガリータを殺すよう依頼された殺し屋だった。しかしマルガリータと出会ってから、足を洗った。そして、その過去を妻には秘密にしている。
 かくして、ナディたちが泊まっている夫婦の家に、夫婦の命を狙う賞金稼ぎが襲ってくる。マルガリータの身代わりになって捕まったエリスだが、マラカスで賞金稼ぎを撃退。しかしエリスがその場を離れた隙に、賞金稼ぎは殺害されていた。

 賞金稼ぎが血を流して死んでいるのを見て、一瞬エリスが殺したのかと思ってしまった。
 おそらく殺したのはリカルドだよね。以前、ミゲルは流れ弾に当たって死んだと書いたけれども、実際にはこれもリカルドがやったのかもしれない。一連の行動からみても、リカルドの仕事というのは、エリスの身辺から危険要素を排除することがそのひとつなのだろう。
 だとすれば、逆にナディを狙わないのは、彼女の目的が賞金ではなく、エリスの保護にあることを知っているからだ。なおかつ、エリスにナディを付けたブルーアイズの意図は、リカルド(の雇い主)の思惑に、少なくとも反してはいないのだろう。
 また、魔女再生計画を要とするプロジェクト・リヴァイアサンの、その内容はブルーアイズの予想をはるかにしのぐものだったという。内偵をすすめるブルーアイズの行動が、ローゼンバーグから完全に読まれていたことといい、よくわからんが大丈夫か? ナディがいかに有能だとしても、雇い主が無能なら、その指示に従っている以上はどうしようもないのでは。
 もしかすると、ブルーアイズはメガネを外すといきなり優秀になったりするのかも……

 一方でエリスは、ナディが賞金稼ぎであることを気にしていないようにみえながらも、夫婦は仲が良いから笑いあっているのだと教えられて、自分も笑ってもいいのかと確かめたりしている。
 エリスからすれば、ナディは自分の首が目的にせよ、今は単純に好意から旅に同行してくれているのだと思いたいわけで、そういう意味ではナディの側にも秘密があることになる。「実はこれも仕事のうちで……」というのは、エリスが知ったらどんな気持ちになるのだろうか。むろん見ている側からすれば、ナディのほうでも情が移っているようにみえるのだが、そんなことはエリスには知るよしもなく。
 夫婦と自分たちを素でなぞらえたがるエリスが悶絶するほど可愛いだけに、何かそんなことを考えてしまった。
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[アニメ] 『キディ・グレイド』

 DVDでぜんぶ見終えた。
 隠れた良作だった。とはいえ世間的に隠れているのかどうかは知らないのだが、個人的には序盤の置いてきぼりな印象が強くて、あまり期待しないで見ていたら、意外なほど面白かったということ。

 世界観・世界設定を楽しむタイプのSFアニメなのだが、その膨大な設定群と比して、どうにも説明不足であり置いてきぼりにされがちなのと、ドラマ的に盛り上がりに欠ける面があるのは否めない。ただ、その奥行きのある世界観と、こだわりを感じる画面構成が魅力的な作品。
 加えて、やはりキャラデザインが良い。エクレールとリュミエールの可愛らしさはもちろんのこと、トゥイードゥルディがお気に入りだ。また設定上、主役コンビの外見が、途中で別人のように変化するのは新鮮に感じた。

 百合要素としては、エク&リュミの、恋愛とも友情ともつかない不思議な絆系(?)とでもいえばいいのか……魂の量子化によって肉体を次々に替えながら、永遠にも似た長い時間をともに生き続ける二人にとって、最終的にはお互いしか残らない──それゆえに、パートナーである相手に対して時おり見せる執着や、強い信頼の描写が印象的。
 見た目からいえば、エクレールは16歳とはいえ成熟した容姿の持ち主、対するリュミエールは10歳の可憐なロリータなので、何か歳のはなれた姉妹のようでほほえましい。それでいて本編に二人のキスシーンがあったりするのだが、とてもいけないものを見たような気になったのはなぜか。その実、精神的な成熟度ではリュミエールが逆転しているのも面白いところ。

>アニメとラジオ(サウンドレイヤー)とコミック、小説が複雑にリンクしており、その全てを把握しないと全体像が掴めないというギミックを凝らしている。(Wikipediaより引用)
 ということなのだが、その関連グッズが軒並み入手困難になっているのはどうしたものか……
 ひとまず、公式ビジュアル&解説本『キディ・グレイド コンクルージョン』を注文してみた。
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[PCゲーム] 『その花びらにくちづけを わたしの王子さま』 感想



 同人ゲームサークル「ふぐり屋」の第2弾ということで、遅ればせながら、DL版の感想を。

 今作も、期待以上のラブラブ&エロエロっぷりで大満足。
 プレイ時間にして3.5〜4時間ほど、前作よりもボリュームアップしていると思う。日常シーンのイチャイチャ分がさらに増えていたのは、個人的に嬉しいところ。基本的に百合カップルふたりきりの世界なので、ひたすら二人のやりとりを眺めていられるのはホント満たされる。
 そしてこれだけは言っておきたい、主人公の楓が可愛すぎ。中の人が『カタハネ』のベル&エファ役の五行なずなさんということも多分にあるだろうけれど、なにより性格や言動が、私の萌えのツボを絶妙についてくる。ヒロインより主人公に萌えちゃうなんてくやしいっ……

 CG枚数は差分・カットイン抜きで20、Hシーン回想が8。音楽はBGM11曲。
 おまけはExtraとして、CG鑑賞・Hシーン回想・BGM鑑賞モードあり。
 システムは、バックログ・クイックセーブ&ロード・未既読スキップ・オートモード・スピード設定(文章)・サウンド設定(BGM・音声・効果音の個別ボリューム調整&ON/OFF)など、ひと通り揃っており快適。
 また、前作ではキャラ間の音声のギャップがやや気になったが、今作は問題なし。

 以下、ネタバレを含む感想。

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[アニメ] 魔法少女リリカルなのはStrikerS 第9話 「たいせつなこと」

なのは&ティアナ
絵コンテ:武内宣之
演出:古川政美
作画監督:橋本貴吉

 前回、なのはに撃墜されたティアナは、医務室で目を覚ます。
 その直後にガジェット出現の報を受けて、なのは・フェイト・ヴィータの三人が出撃。そこで待機任務から外されたティアナは、なのはに食ってかかるが、逆にシグナムに殴られてしまう。
 確執を見かねたシャーリーが、新人たちになのはの過去を話して聞かせ、その教導の意味を教えようとする。なのはの真意を知り、ショックを隠せないティアナ。
 任務を遂行して戻ったなのはは、落ち込むティアナに向かって、新人たちはまだ磨かれていない原石のようなものだと言う。彼らに対して描いている理想を打ち明け、それでもティアナの不安をもしっかりと受けとめるなのはの言葉に、涙を流して謝るティアナ。

 ティアナがなのはに食ってかかるシーンは、このアニメには珍しく、ぎすぎすとした嫌な雰囲気が生々しかった。
 ティアナは、思いつめるとどこまでも頑なになっていく、頑固な性格のようだ。返していえば、自分からいろいろと考えて、納得できないことはスルーしておけないタイプということでもある。これまではそれをバネに、自主的な努力でハードルをクリアしてきたのだろう。
 だから今回も、そのやり方が通用するはずと思ったのに、かえって周りに迷惑をかけ、なのはを怒らせるだけで、何がいけないのか、もうどうしていいのかわからない……少しうまくいかなかったからといって、自分のしてきたことや選択を「無駄だった」とバッサリ切り捨ててしまうあたり、なかなかに極端な思考の持ち主のようでもあり、こういっては何だが面白いキャラだと思う。
 ただ、ここまで負けん気が強いと、スバルも大変だなあ。

 任務とは直接には関係のないこんな局面でも、六課のチームワークは鉄壁のようだ。シグナムが強烈なパンチで目を覚まさせ、ティアナが揺らいだところへ、すかさずシャーリーがおせっかいじみた仲裁に入り、なのはがトドメを刺して(?)、フォローに徹していたフェイトが仕上げ。あらかじめ役割分担でもしていたかのようだ……
 相方のスバルとちがって、微妙になのはと距離があるように見えていたティアナも、これで「なのはさ〜ん♪」とか言うようになるのだろう。なのはに抱きついて泣いている場面などは、一見すると何か勘違いされそうな絵面である。

 ただ、シャーリーがおせっかいといっても、仲裁としては上手い方法かな。当の本人から聞かされると押しつけがましいと感じるようなことも、第三者の口から聞かされるとものすごくこたえるということはある。
 そうやって、なのはが自分以上に自分のことを考えてくれていると知らされた上で、本人からあんな優しい言葉をかけられて、あまつさえ「ごめんね」なんて言われてしまったら、やっぱり泣いてしまうよなあ。かく言う私も、もらい泣きしそうになった。なんて良い先生なんだ。
 「この子たちは絶対に落とさせない」、そう心の中で誓うなのはと、そんな思いをかかえていることもちゃんと知っているというようにほほ笑んでみせるフェイトとの目が合う場面で、さらにグッときてしまった。
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